【必見】ダウンについての4つの疑問

ダウン製品を購入するときに役立つ基本的な知識
タグを見ればそれがどれほどの機能を持つのか。
また巷の噂に惑わされない基準を持つようになれます。

Q.そもそもダウンってなんですか?
A.グースやダックの胸の毛です。
狭義ではダウンとはグースやダックの胸の毛だが、ダウン製品のダウン、
つまり中綿の種類としてのダウンはダウンとフェザーが、混ざったものを示す。
フェザーは同じ胸の毛でも羽よりの毛。ダウンとフェザーが混ざった状態の材料
羽毛を洗浄・精製する工程で風の力を利用し、混合率で仕分けされる。
ダウンとフェザーは後から混合されるわけではなく、原料の段階ですでに混ざって
おり、品質の良いものは空気を含むので風に乗って遠くまで運ばれるため、
フェザーの混合率も低くなる。
例えばタグにダウン93%、フェザー7%と表記されているものはかなり品質が高い。
以降、90-10%、80-20%などとなっていく。中綿としてのダウンの品質は、洗浄
と精製工程にかかっている。
原料羽毛がよくても洗浄・精製の技術が低いとダウンの持ち味、空気を含む性能は、
失われる。日本はこの技術がとても高い。

Q.ダックのほうが質が低いんですよね?
A.全くの迷信です。
これはダックダウンのほうがグースダウンより安いことから広まった噂で、値段が
安いのはそもそもダックが食肉として昔から多く飼育されていたことによる。
またダックは雑食性だから臭いという意見もあるようだが、レベルの高い洗浄・精製
を経たダックダウンににおいはない。
ただ、ダックダウンでは760FPまでが限界で、800FP以上のより高い品質を求めると
なるとグースダウンになる。
コシの強さにも違いがあり、ダックダウンの方がコシが強く、結露に強いという特徴
もあるので連泊に向く。目的に合わせて選べるということ

Q.あたたかさってどう決まるの?
A.フィルパワーとダウン量をチェック。
ダウンの量はフィルパワー(FP)で表される。フィルパワーとは簡単に言えば
ダウンの復元力(反発力)で、ある一定のサイズにダウンをつぶしたときにどれ
だけ元の大きさに戻るかを数値化したものです。フィルパワーが高いダウンは、
ダウンそのもの(ダウンボール)にサイズがあり、空気を多く含むことが出来る
ため空気の層がしっかりと形成され、暖められた空気を逃さずそれが保温力に
なる。そしてフィルパワーが高いダウンの方が同じ量でも体積が大きいので少ない
量で暖かい。つまり軽くてコンパクトな製品を作ることが出来る。
フィルパワーが高ければ狭義のダウンの混合率も高くなるので、フィルパワーと
混合率が表すものはほぼ同じ
しかし、ダウンの量が増えればそれだけ暖かいということも忘れてはいけない。
暖かさはフィルパワーとダウン量できまる。

Q.ダウンに寿命ってあるの?
A.だいたい10年~15年です。
ダウンは天然素材なので当然寿命はある。しっかりと手入れをしながら丁寧に
使っていてもダウンのロフトが落ちてきたらそろそろ寿命だ。
上でも書いたがダウンが暖かいのは空気を含んでいて断熱材の役割を果たすと
ともに、ダウンが含む空気が暖められているからであり、羽毛がつぶれてしまっては
ダウンの性能は意味をなさない。水にぬれたときも同じことが言える。
ダウンが水に弱いのはそのためだ。
しばらく使わないダウン製品を収納するときは、洗濯してしっかりと乾かし水分を
完全に飛ばすことがなにより大切
まだまだ使えるダウンでも、カビが生えてしまったらもう捨てるしかない。
陰干しをしてしっかりと乾燥させてしまえば、あとはそれほど神経質になること
はない。涼しい乾燥した場所で補完しよう。

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